2021.01.27 Wednesday
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2018.05.03 Thursday
期せずして幸せな結婚と資産を手に入れた男の話
★ 最近は晩婚傾向であることは言わずもがな、パートナーや事実婚は幸せな生き方ですが、やはり気になるのは結婚したいけどなかなかできない30〜40歳代の男女が非常に多いことです。これも何遍も本ブログで書いていますが、私の職場にも多くの未婚男女がいます。
もちろん、元々結婚する気がないのであれば、何も言うことはありません。最近厄介なのは、そのような意向を聞くこと自体がハラスメントになりかねないので、悩みを聞いてあげたり、力になってあげたりすることもしづらくなっていることです。
そんな中で、昨年嬉しい出来事がありました。同じ職場で働いていた30代前半のT君が結婚にゴールインしたのです。
「えっ、まじか!」
2年前の冬、T君から彼女ができたと聞いた時、思わずこう言ってしまいました。T君は仕事はできますが、肥満系の体型で、お世辞にもイケメンとは言えません。35歳前ですが、「人間ドック行ったほうがいいんじゃないか」と心配するほどです。以前から様々に彼なりのアプローチを女性にしていることは皆知っていましたが、あまりうまくいっていませんでした。
「これは早速」
ということで、私達シニアも含め、T君と仲の良いメンバーで飲み会を催し、T君と彼女の出会い等を聞き出しました。きっかけは、T君と友人と、その友人の知り合いの女性が連れてきたBさんの4人で飲み会をして、当然のことながら(?)ライン交換をして、友達付き合いから始まったという、最も典型的なパターンでした。
T君は、見た目はあれなのですが、コミュ力は高いのです。連絡はマメでもあります。したがって、一旦ライントークに持ち込めば、彼の土俵で相撲をとるようなものです。
「なるほど」
飲み会のメンバーは皆納得して、T君を祝福したのでした。ところが、それから半年もたたないうちに、私たちは再び、
「えっ、まじか!」
と驚くことになりました。T君が「実は結婚が決まりまして」と報告に来たのです。私たちは再び、T君をサカナに居酒屋に集まりました。
そう言えば、彼は「ダンドリ君」とアダ名が付いていたくらい、ダンドリの良さには定評がありました。私はT君と出張に行ったことがありますが、先へ先への行動が全部決まっているのです。自由時間ができると、次の朝の列車が出る駅のホームの下見に行くくらいでした。
そういうT君ですから、付き合い始めたら次は「結婚のダンドリ」となるわけです。彼女であるBさんに異論はなく、ほどなくBさんのご両親に挨拶に行くことになりました。
そこでT君が初めて知ったのは、Bさんのご両親は戦後すぐに田舎から一族で城西エリアの今や邸宅地となっている場所に移り住み、Bさんのご両親もその地域に大きな土地を持つ地主であり、その一角でアパートを持って不動産経営もしているということでした。そして、Bさんは、そのご両親の一人娘だったのです。
Bさんの父親からは、結婚に当たって、次のようなお願いがありました。
・ 今はよいが、ゆくゆくはこの土地で一緒に暮らしてほしい
・ その時には、今持っているアパートを引き継いで経営してほしい
・ 将来にわたって、この土地は売らないでほしい
一面では夢のようなお願いであり、もう一面では重たいお願いでもありますが、コミュ力が高く、判断能力があるT君は、その場で快諾したそうです。しかし、T君の親にとってもこの結婚は青天の霹靂だったようで、結納を交わした帰りの車で、田舎から出てきたT君の母親はT君に向かってぽつりと
「ええんか、お前で」
とつぶやいたそうです。
私達も、この飲み会の時に初めてT君からBさんの写真を見せてもらいましたが、その可愛らしい姿に「ええんか、お前で」と叫んでしまいました。
しかし、今回の結婚は偶然というわけではなく、T君が今の世代には珍しい行動力、コミュニケーション力、判断力を持っていた賜物だと思います。逆に言えば、今は誰も決断をしなくなっている世の中だからこそ、勇気を出せばいろいろな物が手に入る時代になっているのではないでしょうか。そういう意味で、ある意味「努力すれば報われやすい社会」になっているのかもしれません。
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