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宝くじで1億円以上当たった人の末路−破滅を防ぐ最も賢い使い方とは?

JUGEMテーマ:マンション


★ 14日付日経ビジネスは、『宝くじで1億円以上当たった人の末路』という記事を掲載しています。その概要は、次の通りです。

宝くじに当たった瞬間に舞い上がってしまい、家庭内トラブルを巻き起こしたり、一度に大金を手にしたが故に身を滅ぼすケースが、少なからず存在するようです。

 ポピュラーなのは家族内・親族内トラブルだと聞きます。例えば、宝くじを当てると家族はもちろん、それまで縁遠かった親族までが直接的・間接的に“おすそわけ”を要求してきます。運が悪ければ、「一家離散」のきっかけにすらなりかねません。

 当たる前は「黙っていよう」と思っていても、
多くの人はばれてしまいます。我慢しきれずに自らカミングアウトする人もいるし、隠そうとしてもついつい生活が派手になり周囲に隠し切れなくなる人もいるようです。

 人間の浪費というものは一回始まるとなかなか止まらないものです。クルマ、旅行、宝飾品…。浪費はどんどん膨れ上がり、周囲からすぐに「何かあったな」と勘繰られるようになるはずです。

 「自分は大丈夫」と思っている人ほど危ないのです。企業側も
「急に資産を築いた人」の財布を開くためのマーケティングは研究し尽くしています。

 ただでさえ人は、
「日頃、不慣れな金額の取引」は、金銭感覚が麻痺して失敗しやすいものです。5,000万円で家を買う時、70万円でより生活が快適になるオプションが付きますよと言われたら「70万円なんて大した金額ではない」などと思う人もいるでしょう。しかし、70万円は日常生活では大金で、吟味すべき対象です。それくらい、不慣れな取引では、いい加減な意思決定をしてしまいがちです。

 超高級宝飾店で買い物をすれば、豪華なパンフレットやインビテーションが届くようになります。行けばVIPルームに通されます。この“あなただけ感”に堪えられる人は多くはないですし、更にはそのような生活を諦めることはより難しくなります。
「急な富裕化」というのはそのくらい危険なことで、例えばNBAを引退した人の60%は5年以内に破産しているというデータもあります。

 また、
大金が入った勢いで仕事を辞めてしまったりすれば事態は一段と深刻になります。1億円は使い始めると想像以上の速さで減っていってしまいます。それに、労働が私たちに提供してくれているものはお金だけではありません。ヴォルテールはかつて「労働はわれわれを三つの大きな悪から逃れしめる」と言いました。悪徳、欲求、退屈です。

 前の2つはわかりますが、
退屈というのも人生にとって辛いものです。宝くじを当てて仕事を辞めてしまえば毎日、その退屈と向き合わねばならなくなります。宝くじは「人生のやる気を失う」ことにも繋がりかねないわけです。

 かといって、
宝くじで得た資金で事業を始めるのは最もハイリスクな選択です。飲食店に行っても3億円分は一生かけても食べきれませんが、誤った経営により3億円を失うのは容易にありえることです。

 それでも宝くじで1億円当たった場合、まず、
親族内トラブルを回避するため、税理士、弁護士に相談しましょう。次に、複数の金融機関に相談し、その中から信頼できるファイナンシャルプランナーを見つけて一緒に資金プランを立て、今の生活を変えないことです。もちろん仕事を辞めてはいけません。人との付き合い方も変えてはいけません。この部分さえしっかり押さえておけば、宝くじが当たってもまず大丈夫です。』

 以上が日経ビジネスの記事の概要です。宝くじで大金が当たった人が必ずしも幸せな人生を送れるというわけではない、というのはよく聞かされる話ですが、ここまで整理して語ってくれた記事はそれほどないように思います。なるほど、一つ一つの論旨に説得力があります。

 結論から言えば、
「当たらないのが最も良い」ということになりますが、「万が一当たっても生活を変えてはいけない」というのが教訓です。しかし、手元にキャッシュがあると、その誘惑に勝つのはとても困難です。したがって、手元にキャッシュを残さず、バランスシートを改善させる方法を考えなくてはなりません。

 その方法は
2つしかなく、資産を増やすか、負債を減らすか、です。ここで最も大きく貢献するのは、ロットの大きい不動産に関するファイナンスです。「資産を増やす」とは、資産価値が今後とも向上しそうな不動産、今の流れでいけば、都心の大規模再開発タワーマンションを、高値掴みではない価格水準で購入することが考えられます。

 ただ、不動産購入には、その資産価値が今後の社会経済情勢に左右されるため、いくら
慎重に選別したとしてもリスクの大きさは否めません。したがって、一番確実なのは、「負債を減らす」ことです。もちろん、不動産を所有していない場合にはとれない策ですが、住宅ローンを数千万円単位で背負っている場合には、まずこれをゼロにすることがー面白みもワクワク感もないかもしれませんがー一番賢明な宝くじ当選金の使途と言えます。

 事実、上記記事によれば、宝くじの当選金を受け取るみずほ銀行では、高額当選者に『【その日】から読む本』という冊子が渡され、中には、
「当選した興奮と付き合い、落ち着いたらローンなどの返済を優先すること」などが書かれているとのことです。住宅ローン等の返済に充てれば、月々の支払いがそれだけなくなり、毎月の余裕資金が増えて、かつ、大金を一度に消費することが防止でき、家計面での生活の質が大いに改善することになります。

 我が家でも昔、年末ジャンボを珍しく買った時、
「もし当たったら何に使う?」とウキウキして家族に聞いたら、当時小学生だった下の娘が「まずは住宅ローンを返して楽になること!」と叫んだのにはびっくりしました。ちょうど住宅ローンの支払いが始まった頃だったので、子供の目から見てもそんなに苦しそうだったのか、と今でもやや恥ずかしい思い出として覚えています。

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| 住宅ローンその他融資 | 22:30 | comments(0) | trackbacks(0) |