<< パークコート千代田富士見 ザ タワー(新築)−成功確実?千代田大規模再開発 | main | プラウド練馬春日町(中古)−駅近で閑静・坪単価170万円台の高い総合力 >>
都心マンションを買ってくれる救世主?−地方の富裕層を狙え!
JUGEMテーマ:マンション

★ マンションのHPばかりみている私に対するYahoo!その他の行動ターゲティング広告で表示されるのはマンションPRばかりですが、先日表示された住友不動産のマンション広告は、「東京方面への出張に プライベートの拠点に」というものでした。

 「そうやね、東京出張のために毎回ホテル取るのは面倒くさいから、5千万円のマンション買うわ」

って、どんな人やねん! と突っ込みを入れたくなりますが、いえいえ、世の中にはそんな人もいらっしゃるようなのです。

 私がモデルルームで販売員の方から聞いたお話では、特に
お医者さんなどが学会で東京に出てくるとき、滞在用にマンションを購入されているとのことでした。実際にお聞きした例としては、毎月出てくるのは1回か2回で、それ以外は使用せず、もちろん地方には立派なご自宅をお持ちで、まさにホテル代わりのセカンドハウスということです。

 「プライベート?そうかあ、巨人戦見たいから、5千万円のマンション買っとくわ」

って、そんな人いるんかあ! とまた突っ込みを入れたくなりますが、いえ、実際にそんな人もおられます。

 私がこれもモデルルームでお聞きしたお話では、地方の名士で、大のジャイアンツファンの方が、巨人戦を観戦し、その後酒を飲み、歩いて帰れるところにマンションを持ちたい、ということで、「水道橋」駅近辺にマンションを購入したとのことでした。

 そういえば、最近、
三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、野村不動産から送ってくる会報誌を見ていると、掲載されている物件が首都圏のみならず、仙台、関西、広島、福岡など、全国に広がっており、しかも年々、地方物件のスペースが増えてきているのです。

 私はそれを見ながら、
各デベロッパーとも地方に進出し、かつ、それらだけでは1誌つくる分量に満たないので、節約も兼ねて全部束ねているのかなあ、と思っていました。しかし、最近、これには別の狙いがあるのではないかと思い始めています。

 例えば、今月号の野村不動産の
会報誌「プラウド」は、現在地方にお住まいで、『プラウド荻窪』を購入されたご夫妻を紹介しています。ご夫妻が同物件を購入された理由は、ご子息が皆東京にお住まいで、家族が集まる機会が減ってしまったため、みんなが集まりやすいのはむしろ東京だと判断されたからだということです。

 『プラウド荻窪』ご夫妻の理想にぴったりで、即決でご購入の運びとなり、ご夫妻は、家族みんなが集まることを想定し、野村不動産のオーダーメードシステムを活用して、「家族のための基地づくり」を進めていきました。できあがったお住まいは大変満足のいくもので、ご夫妻は、きれいに調度品等をしつらえたこの住戸で、クリスマスや大みそかなど、既に何度もご家族で集まっておられるとのことです。

 私はこの記事を読んで、しばらく動けませんでした。実は、私の実家も、
私を含めた子どもたちが皆東京に出てきてしまい、実家には両親がいるのみ、そして遠方のために私たち兄弟がなかなか帰省することもままならない現状で、これを予期していた父親が、私がまだ学生のころに、「お前たちが東京の同じマンションに住んでくれたら訪ねていきやすいがね」と言っていたのを思い出したからです。

 現在、私たち兄弟が同じマンションに住んでいるということはなく、
家族が集まれる場所を東京に持つということも叶わぬ夢です。しかし、地方には、上記のご夫妻と同じように、この夢を叶えることができる資力をお持ちの方が想像以上に数多くいらっしゃる、というのが、私が地方に赴任してみて感じたことです。

 思うに、各地方都市とも、
東京と同じく、政治・行政・司法・ビジネス・医療・商業・運輸など、ひととおりの機能を持っています。そして、それぞれのトップ、あるいはトップ集団は、東京と比較すれば相対的に安定的な地位にあり、かつ、東京のようなサラリーマン社長ではなく、個人オーナーである場合が多いのです。

 そして、そういった方々は、たいていの場合、やはり
政治・経済・社会の中心である東京とのつながりを持ってらっしゃいますし、上記のご夫妻と同じように、ご子息が東京で働いていらっしゃることもよくあります。「セカンドハウスを東京で」というのは、地方の富裕層にとってごく自然な要請ということができます。

 一方、
販売側にしてみれば、これほどよいお客さんはありません。地方富裕層は個人オーナーとして多忙で、私が過去に毎週ねちっこく各マンションのモデルルームを回って検討していたような「効率の悪い客」ではなく、上京した折に「即断」してくれることが多いからです。こんな私でさえ、本年4月22日のブログ記事『頭の良い子が育つマンションとは?−リビングインの間取りは効果があるか』で書いたとおり、地方に出て初めてマンション購入を決断できたわけですから、間違いありません。

 また、
地方富裕層はキャッシュリッチで、現金でぽん!と購入されることも多く、既存マンションの売却・住み替えなどのややこしい手間や不確定要素を持つ必要もありません。販売側にとっては、一番うれしいお客さんと言えるかもしれません。

 最近、
首都圏に住むマンション購入検討者層の動きが、最近の景気低迷のあおりを受けてかなり鈍っています。しかし、地方富裕層は景気にあまり左右されない職業の方も多く、また、今までは販売側もそれほど積極的にアプローチをしてこなかったことから、販売側にとって言わば「宝の山」とも言えます。

 また、反対に、
東京のマンションに住みながら、地方都市の仕事に関わりがある東京富裕層が、「この際、地方にマンション買っとくか」思ってくれる可能性も十分にあります。私の知人でも、地方に行くたびにその地のマンションを購入されていた方がおられました。地方都市のマンションは、東京に比べればかなり安価に新築マンションが購入できますので、手をつけやすいといったこともあるようです。

 こうみてくると、
各デベロッパーは、なかなか購入に踏み切れない一次取得者にしびれを切らし、2つ目、3つ目と平気で買える富裕層に若干軸足を変えつつあるのかな、という気がします。最近の大手デベロッパーの会報誌に躍る全国の物件も、これを東京からでも地方からでも思うがままに閲覧できるようにすることにより、実は2つ目、3つ目を購入できる富裕層をターゲットにしているのではないか、と思う今日この頃です。

『分譲マンション・アップデート』へ


| ノウハウ・経験談 | 21:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
Comment
コメントする









この記事のトラックバックURL

トラックバック