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プラウドタワー千代田富士見レジデンス(新築)−野村物件の後裔、三井との差別化に挑む
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★ 東京メトロ東西線「飯田橋」駅より徒歩4分、東京メトロ有楽町線・都営大江戸線「飯田橋」駅より徒歩5分、JR総武中央線「飯田橋」駅より徒歩6分、東京メトロ半蔵門線・都営新宿線「九段下」駅より徒歩7分の場所に立地する野村不動産分譲・前田建設工業施工・地上22階地下1階建(建築基準法上は地上21階地下2階建)・総戸数137戸の『プラウドタワー千代田富士見レジデンス』です。

 アドレスは千代田区富士見1丁目です。富士見は、千代田区の北西部に位置し、町域内には大学や高等学校、専門学校など文教施設が多く集まっています。このほか、町域内には商業地及び住宅地が混在しています。

 富士見町の地名は、
富士見坂に由来しており、富士見坂の由来は富士山がよく見えたことによります、現在では高層建造物が密集しており、その高層階以外は富士山を見ることはできません。一方、昔から変わらないのは、この地を含めた千代田区が政治・行政の中心であり続けたことで、富士見町にも、江戸時代は大名や旗本の屋敷が軒を連ねていました。

 「飯田橋」駅から本マンションまでは徒歩4分の距離です。同駅A4出口から目白通りを九段下方面に向かい、飯田橋二丁目交差点を右折、上り坂を上ると右手に本マンションの工事現場が現れます。この界隈の目白通りは、普段お世話になっている(本マンションに住む方には安すぎて縁がないかもしれませんが)様々な飲食チェーン店があって便利です。

 また、目白通りから一歩内側に入った道を通れば地元の
居酒屋等もあり、高級感はそれほど感じないものの、親しみやすいストリートです。夜の雰囲気はわかりませんが、私が歩いた休日は静かで落ち着いたルートでした。

 本マンションは、
「リセ・フランコ・ジャポネ(東京国際フランス学園)」が昨年、北区へ新校舎を移設したため、その跡地に建つものです。野村不動産はこの点に着目し、フランスの空港デザイン等を手掛けたドミニク・シャヴァンヌ氏に基本計画の設計を依頼、監修はフランスに精通した建築家である西山広朗氏としました。

 面積3,460.27の敷地は南北に長く、南にいくほど高度が高い傾斜地となっています。ランドプランとしては、「飯田橋」駅に最も近い北側にゲートを設置し、緑豊かなガーデンコリドーを通ってエントランスに向かう長いアプローチを設けることとしました。この緩やかに曲線を描くアプローチプライベートを保守すると同時に高級感を演出するのに効果的で、敷地形状を上手に活用していると言えます。

 共用施設としては重厚感ある
エントランスホールに寛ぎのアートテラス、眺望を楽しめるスカイテラス、そしてゲスト宿泊用のオーナーズルームと、必要最小限にとどめています。

 コンシェルジュサービスは当然ありますが、ちょっと変わっているのは食配お預かりサービスです。これはさまざまな会社の食配サービスを利用可能とするもので、留守の際はコンシェルジュが預かってくれます。また、各階にゴミ保管スペースがきちんとあるのは、この規模のタワーとしては少数派と言えるでしょう。

 周辺環境としては、本マンション
西隣がカトリック・マリア会本部シャミナード修道院で、本マンション南側にはカトリック系の学校法人「暁星学園」の幼・小・中・高校があります。辺りは静かで(学校が活動する平日昼はにぎやかかもしれません)、恵まれた住環境です。最寄りの公立小学校は富士見小学校で、徒歩3分の距離となります。スーパーは「サントク飯田橋店」が徒歩4分です。

 間取りは3LDK〜4LDK、専有面積68.54屐100.00と、思い切ってファミリー主体のプランとしたのも良い判断だと思います。ターゲットはアッパー層の30代〜40代もしくはシニアのファミリーでしょうか。野村不動産の特徴の一つであるオーダーメイドにももちろん対応しています。

 さて、以上の本マンションの内容以外で本マンションが
注目される点が2つあります。一つは、本ブログでも何度も取り上げている野村不動産の快心作『プラウドタワー千代田富士見』との比較です。同マンションは平成19年に平均坪単価470万円程度という高値で総戸数306戸を即日完売した不動産プチバブルを象徴する物件でした。

 これに対し、本マンションは、
『プラウドタワー千代田富士見』より「飯田橋」駅から離れ、規模も小さくなりますが、その分落ち着いた住環境が得られています。本マンションの名称が『プラウドタワー千代田富士見』+『レジデンス』とされたのも、そのようなコンセプトの違いを表したものでしょう。

 もう一つは、現在三井不動産レジデンシャルが分譲中の
『パークコート千代田富士見 ザ タワー』(総戸数505戸)との競合です。同マンションは、平成19年の『プラウドタワー千代田富士見』と同じく、鳴り物入りで喧伝されている千代田区大規模再開発プロジェクトです。

 『パークコート千代田富士見 ザ タワー』の価格は、直近の千代田区大規模再開発である『ワテラス タワーレジデンス』平均坪単価440万円程度で販売するのか、それとも同じ富士見2丁目に存在する『プラウドタワー千代田富士見』平均坪単価470万円程度で販売するのか、三井不動産レジデンシャルの社内でもせめぎあいがあったようです。

 結局、
『パークコート千代田富士見 ザ タワー』第1期1次販売255戸は平均坪単価474万円で昨年11月に販売したところ、ほぼ全戸に申し込みが入り、第1期2次・3次も含めて約1ヵ月間で300戸程度を成約させるという快調なスタートとなりました。購入者層は、医師や会社経営者・役員という富裕層で、『ワテラス タワーレジデンス』の購入者層とほぼ同様の構成となりました。

 一方、本マンションの価格水準は、ネット上の掲示板の情報によれば、
専有面積70嵬にかつ低層で8千万円台半ばから3LDKがあるとのことで、坪単価400万円を少し超える程度を低価格ラインとする模様です。『パークコート千代田富士見 ザ タワー』でも低層階では坪単価388万円程度の住戸もありましたので、低価格ラインはほぼ同等です。

 したがって、できれば、本マンションは地上22階建で高さが低い分、
高層階の価格を抑え目にして、全体では、『パークコート千代田富士見 ザ タワー』(地上40階建)よりもお得感が出るようにしていただきたいものです。

 少なくとも
周辺環境の落ち着きという点では、本マンションが『プラウドタワー千代田富士見』『パークコート千代田富士見 ザ タワー』よりも優っていると思われます。他の話題の大規模マンションと如何に差別化を図り、ターゲットとしている購入者層を引き寄せられるか、手腕が問われます。竣工は来年3月中旬、引渡しは来年3月下旬で、注目の販売開始は来月下旬が予定されています。

北側道路から写した本マンション工事現場です。写真奥に写るのは暁星学園の教育施設で教会の尖塔も見えます(以下サムネイルをクリックしてご覧ください)。



本マンションの北側道路で、目白通りに向かって下り坂となります。穏やかな街並みで、道を行く人たちもゆったりとしています。



本マンションの東側道路を南から北へ写したものです。勾配のある下り坂で、写真右手手前から南側は白菊稲荷神社と暁星小学校となります。



本マンション工事現場を南東角から写したものです。写真やや右手奥に写るタワーは、野村不動産の大成功物件『プラウドタワー千代田富士見』です。



公式ホームページ ⇒プラウドタワー千代田富士見レジデンス

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| 新築マンション 千代田区 | 20:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
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