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ゆりかごはともかく墓場まで−マンションにぴったりのシニアセキュリティパック発売
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★ 本日付の読売新聞地域版によれば、東急セキュリティとNPO法人きずなの会東京事務所は、緊急時の高齢者向けサービスを神奈川県内と東京都内の東急線沿線で明日から提供します。緊急搬送の手配から入院時の身元保証、万一のときの葬儀手配までを一括して行います。

 身寄りがなかったり、親族がいても疎遠になっていたりする高齢者を想定した事業で、商品名は「シニアセキュリティ・ずっと安心パック」です。契約者に通報用のペンダントを配布するとともに、自宅にセンサーを取り付けます。緊急時に警備員が駆け付け、救急措置や消防への通報を行います。

 緊急搬送後は、きずなの会メンバーが身元保証人となり、病院など関係機関との調整にあたります。契約者が死亡した場合は葬儀の手配、納骨の支援もします。

 東急セキュリティはこれまでも緊急通報サービスをしてきましたが、
緊急連絡先のない高齢者とは契約が結べませんでした。一方、きずなの会は介護ヘルパーからの情報をもとに、入院から葬儀までの支援活動をしてきました。しかし、介護保険を利用していない独り暮らしの高齢者の把握が難しかったといいます。

 東急セキュリティは
「警備会社とNPOが共同で、こうしたサービスを提供するのは珍しい」としています。神奈川県内のサービス提供エリアは横浜市(青葉、都筑、港北、緑、西、神奈川、中区)川崎市(中原、高津、宮前、多摩、麻生区)、大和市です。契約料は月9,800円(税抜き)です。

 以上が読売新聞の記事の概要です。先日聞いたお話では、ある方が
実家に電話した際、お母さんが家にいるはずなのに電話がつながらず(お父さんは既に亡くなられています)、知り合いにお願いして様子をみてきてもらったところ、お母さんは居間に座ったままお亡くなりになっていたとのことです。

 幸い
発見が早く、葬儀も滞りなく済まされたようですが、九州の実家に父母がいる私が心配するのもこの点です。今は二人とも元気だからよいのですが、いつかは一人になり、そしてその一人も亡くなるのは世の必然です。母は常々「死ぬならピンピンコロリがよい」と言っており、いやまさにそうなのですが、昨日まで元気だった人がコロリと亡くなったとき、独りで住んでいる場合はそれを見つけるのは至難の技です。

 しかし、この場合は、
私達子どもたちが常日頃から気を付ければよいことです。実家から遠く離れて暮らしているのであれば、意識してこまめに電話を入れる必要があります。上記の例も、その方が頻繁に電話をされていたので、早期発見ができたわけです。

 ところが、私達が現に暮らしている
マンションの場合は、もっと厄介です。私が住んでいるマンションは、30歳代、40歳代の方が主流なのですが、1LDKにご高齢の方がお一人で住んでいることも多くなっています。同じフロアであればまだ何とか顔見知りですが、だからといって、しばらく会わないと「どうしているだろう」と玄関をたたく間柄ではありません。もし突然、部屋の中でお亡くなりになっても、その方が身寄りがなかったり、親族と疎遠になっていたりすると、長期間わからない状態となることは不可避です。

 ここでお話するのははばかられるのですが、
ある方が部屋でお亡くなりになった場合、第一発見者は、その部屋の上の階か下の階なのだそうです。マンションは極めて気密性の高い箱なので、廊下やお隣に漏れることはないのですが、上下階には配管を通して匂いが伝わるのだということです。

 しかし、そんな状態になってからでは
後が大変になります。もしかするとご本人は「ピンピンコロリ」だったのかもしれませんが、これが最良とされるのはもはや、いまだに大家族制度が維持されている一握りの地方だけなのではないでしょうか。

 その意味で上記記事にあるサービスは、まさに
マンション等における現代的なニーズに応えたものと言えます。まずは緊急配送からセットされていますので、一命をとりとめる可能性も高くなります。この場合、通報用ペンダントと自宅センサーが命綱となります。

 そして、不幸にも
死亡した場合には、きちんと葬儀の手配、納骨の支援をしてくれます。この場合、その費用の求償が誰に行くのか、やや気になりますが、少なくとも「死んでも発見できない」「発見されても誰も引き取り手がいない」といった困った事態に陥るのは避けることができます。

 昔から、
「いつ死んでもいいよう、常に身辺整理はしておく」のが理想的な態度とされてきましたが、今後は、「いつ死んでもいいよう、あらかじめ『シニアセキュリティ・ずっと安心パック』に入っておく」ことが推奨されるようになるかもしれません。

 ということは、そのうち
「シニアセキュリティ・ずっと安心パック」のテレビCMが放映され、例えばかわいいお孫さん「おじいちゃん!忘れずに『シニアセキュリティ・ずっと安心パック』に入ってね!」とおじいちゃんに明るく笑いかけるCMとか、お父さんが娘さんに「お前が気兼ねなくお嫁に行けるよう、私も『シニアセキュリティ・ずっと安心パック』に入ったから」と結婚式の前日に告げて娘さんが感涙にむせぶCMとか出てくるかもしれません。

 第二次世界大戦後のイギリスは、「ゆりかごから墓場まで」のスローガンを掲げ、社会福祉政策の充実を目指しました。これが日本の社会福祉政策の指針となり、出生率の上昇、死亡率の低下、国民保険と年金による生涯にわたる国民生活の安定をもたらしてきました。

 しかし、
「ゆりかごから墓場まで」の政策は、「墓場まで」の生き方は充実させてきましたが、「いざ死んでからの墓場への行き方」は教えてくれませんでした。というより、まさかそんなところが問題になるとは思いもしなかったのでしょう。

 かくて私達は、
月額9,800円(税抜き)をサービスの対価として支払うことで、ついに墓場にたどりつける生涯の安心を手に入れることができたのです。慶賀の至り、と言うべきでしょうか。

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