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運を天に任すしかないのか−横浜の傾斜マンションが問いかけるもの
JUGEMテーマ:マンション

★ 連日ニュースのトップとなっている横浜のマンション傾斜問題ですが、また新たな事実の判明です。本日のTBSニュースによれば、原因となった8本の杭が固い地盤に到達するには、設計の段階で2メートル程度短かったことがわかりました。

 最新の地盤調査では、
問題の8本の杭のまわりの固い地盤は、地中の深さ16メートルほどの深さにあることがわかりました。しかし、マンションの建設を行った三井住友建設は、設計の段階で8本の杭をすべて、14メートルとしていたのです。つまり杭は「2メートル程度足りなかった」のです。

 マンションを建設した三井住友建設は、
設計する際のボーリング調査にミスがあり、実際には、固い地盤は想定より2メートル以上深かったというのです。三井住友建設は、「地盤の深さの調査に失敗した。残念だ」「ただ、下請けの旭化成建材が杭を打った段階で、固い地盤に届かなかったというデータを出してくれれば、追加で杭を打てたため、問題は起きなかった」と主張しました。

 横浜市や国土交通省は、
三井住友建設や旭化成建材への行政処分を視野に、データの改ざんや杭の長さを決める調査の適切性について聞き取る方針です。

 以上がTBSニュースの概要です。これまでは、
偽装に関わったのは旭化成建材の1〜2人の担当者、という説明だったのですが、そもそも設計の段階でミスがあったのであれば、問題の様相が異なってきます。つまり、そのミスは、事前に三井住友建設も知っていたのか、知っていたとすれば、それを下請けである旭化成建材に対してどのような指示を出したのか、という問題になってくるからです。

 上記の三井住友建設の受け答えでは、それは
「知らなかった」ということですので、それを信頼するとして、では、旭化成建材は、なぜそれを言い出せなかったのか、単に担当者の資質の問題なのか、それとも工期とコストを考えると、とても言い出せる雰囲気ではなかったのかなど、その真意にはいろいろな可能性が出てきます。

 私は、問題となっているマンションについては、販売当時、
「三井不動産の大規模マンションにしてはずいぶん安いな」と感じた覚えがあります。ここからは邪推なのですが、かなり厳しい条件で工事を受注し、元々利益率が相当低かったのではないか、とも思うのです。

 話は少しはずれますが、
4〜5年前、当時相場が下落してすっかり安くなった一流ブランド地の小規模新築マンションを見に行ったときのことです。立地はとてもよかったのですが、現地を見に行った時、どことなく現場が荒れているような気がして、それ以上は検討を深めていませんでした。

 ある日、
現場付近を通りかかることがあって、依然工事を続けていたので、「あれ?もう竣工しているはずじゃ…」と思って立ち止まったところ、中から工事の現場監督と思しき人が携帯電話をかけながら出てきて、おそらく施工を請け負った親会社の担当者に対して「本当に情けないっすよ。こんなことになって」泣きそうになりながら話しているのを目撃しました。

 「えええ?いったいどんなことになったんだ?」私は驚きました。おそらくは工期の遅れであせっていたのでしょうが、しかしそれで無理をして、購入者には言えない対応をしていた可能性も捨て切れません。「泣きたいのは購入者の方じゃないか」と、私はとても心配になりました。

 つい先日は、これも
一流邸宅地に新たにできる高級マンションの工事現場に通りかかると、工事の職人さんたちがエントランスに入れる素材の配置について迷っている風で、そこにリーダーと思える人が、「いや、これは○○だろ」と指示して、そのまま工事を進めている場面に出くわしました。

 しかし、その
指示が的確ならよいのですが、もし間違えていた場合、高級マンションの一番見栄えのするエントランスが設計とは異なるデザインになってしまう危険性が大なのです。それを誰も複層的にはチェックせずに億ションとなるであろうマンションの工事が進んでしまうことに違和感を感じました。

 どんな
高級マンションであろうと、現場とはそういったものかもしれません。いくら一流デベがチェックしているといっても、四六時中監視できるわけでもありません。とすれば、私達購入者は、マンションの出来について、結局は「運を天に任すしかない」のか、それともほかに対処の仕様があるのか今回のマンション傾斜問題は、そのような根本の問いを投げかけているような気がします。

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| ノウハウ・経験談 | 20:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
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