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8月のマンション市場も低調−ペイしない新築マンションからの資金逃避か

JUGEMテーマ:マンション


★ 9月15日付SUUMOジャーナルによれば、不動産経済研究所は9月14日、2016年8月度・首都圏の「マンション市場動向」を発表しました。

 2016年8月の新規発売戸数は1,966戸で、対前年同月(2,610戸)比24.7%減、対前月(3,317戸)比40.7%減です。地域別発売戸数は、東京都区部623戸、都下153戸、神奈川県618戸、埼玉県350戸、千葉県222戸で、東京都のシェアは39.5%でした。

 新規発売戸数に対する契約戸数は1,310戸で、
月間契約率は66.6%と、前月の63.3%に比べて3.3ポイントアップ、前年同月の74.3%に比べて7.7ポイントダウンしました。地域別契約率は都区部60.8%、都下56.9%、神奈川県72.2%、埼玉県74.0%、千葉県62.6%でした。

 1戸当り平均価格、1平米当り単価は、5,662万円、79.8万円です。2016年7月は5,656万円、80.6万円でしたので、前月比総額では6万円(0.1%)のアップ、平米単価は0.8万円(1.0%)ダウンとなりました。

 8月の地域別平均価格、1平米当り分譲単価は、東京都区部7,238万円・107.0万円、都下4,909万円・67.3万円、神奈川県5,939万円・82.9万円、埼玉県3,758万円・52.1万円、千葉県3,988万円・53.4万円です。


 即日完売は33戸(全体の1.7%)で、【フラット35】登録物件戸数は1,937戸(同98.5%)でした。

 以上がSUUMOジャーナルの記事の概要です。この記事は、不動産経済研究所のプレスリリース『首都圏のマンションの市場動向−2016年8月度−』を基にしていますので、以下その内容を見ていくこととします。

 まず、8月の発売戸数1,966戸ですが、前年同月が2,610戸、一昨年同月が2,110戸ですので、またしても
3年間で最低の発売戸数となりました。8月はモデルルームも夏季休暇を取り、例年一休みの季節なのですが、それにしても低調でした。

 契約率は66.6%で、
販売戸数の3分の1が売れなかったことになります。これで契約率70%割れは3か月連続、今年1〜8月のうち6か月は70%を割っている状態です。地域別では23区の契約率が60.8%と、これまで販売を牽引してきた23区で売れ行きが悪いのが特徴です。

 これは、マンション購入者の23区志向が薄れたというより、
23区のマンション価格があまりに高くなりすぎたことに起因しています。したがって、23区の発売戸数は前年同月比45.4%減、以前は50%を超えていた地域別シェアも31.7%にとどまるなど、販売も手控えられています。

 1戸当たり平均価格は5,662万円と、グラフ上は「凪」状態が続いています。通常は、話題の高級マンションが爆発的に売れる月があって、その月は平均価格が跳ね上がるのですが、本年はそのような兆候が見られず、
皆の注目を集める羨望の高級マンションが乏しいことがわかります。

 ただ、このところ増加が続いていた
在庫数が270戸減少したのは良い兆候で、販売を絞った分、売れ残った住戸に目が向いた格好です。即日完売物件は、『Brillia(ブリリア) Tower 上野池之端』第1期5次12戸など4物件33戸に過ぎず、淋しい結果となりました。

 なお、タワー物件については12物件435戸の販売で契約率73.1%と、まずまずの結果を出しています。

 都区部における間取り別の契約率は、ワンルームが40%、1Kが25%、1DKが0%、1LDKが44%、2DKが14%、2LDKが53%、3LDKが67%、4LDKが61%と、売れ筋が投資用から実需用へとシフトしてきました。というより、
実需の売れ行きがそれほど変わっていない反面、投資用物件の購入意欲が減退していることがわかります。

 これは、本年5月28日付のブログ『大人気の『パークリュクス白金高輪』は投資対象として適格性があるのか』で書いたように、
投資用物件が投資対象になり難いほど物件価格が上昇してしまったことによると考えます。

 もともと新築マンションは投資としてのうま味が少ないだけに、より高利回りが狙える中古物件、一棟ものアパート・マンション物件等に投資資金がシフトしているのかもしれません。いずれにせよ、
投資用としてのインカムゲインが期待できず、かといって物件価格の高騰からキャピタルゲインも信じられなくなっている現状が、新築マンション市場を冷えさせているとも言えるでしょう。

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| 住宅ローンその他融資 | 19:53 | comments(2) | trackbacks(0) |
Comment
こんにちは。昨日から雨模様、急に涼しくなりましたね。
各地、台風被害が出ませんように!

8月に興味を持った中古物件は迷った末、問い合わせをせず、
9月に入ってから新築MRを何件か見せていただきました。

このところの高価格について営業の方々は
「オリンピックまでは少しずつ上昇(させざるを得ない)」
とのことでした・・・。

購入検討者としては「それでほんとに売れ続けるのですか?」
「オリンピックが終わったら、どうなってしまうの?」
という疑問がふつふつと湧き上がりました〜!

これからは「立地」に加え、物件ごとの個別の事情で
新築・リセール価格差が広がっていくのかもしれませんね。
| あおい | 2016/09/20 9:35 AM |
あおいさん、こんにちは。
コメントどうもありがとうございます!

雨模様の日が続いていますね。
昨日は神戸に出張、夜は東京で懇親会とあわただしい一日でしたが、何とか天気が持ってくれました。

もうすぐマンション市場も秋商戦が本格化してきますね。
全般には鈍い動きながら、売れるマンションと売れないマンションの差がはっきりしてきているように感じます。

「駅近・タワー・大規模」がやはり人気なのですが、最近はそれを見越して、価格が必要以上に高いように思います。

逆に立地にハンデがあると、思ったより弱気な価格設定の物件も出てきました。
物件を厳選する目が一層必要なのかもしれません。

今後ともどうかよろしくお願い申し上げます!
| coralisland | 2016/09/22 11:10 AM |
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