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東急不、野村不の中間決算に暗い影−今年こそバーゲンセールに期待か

JUGEMテーマ:マンション


★ 11月14日付Sankei Bizによれば、不動産大手5社の平成28年9月中間連結決算が同日、出そろいました。都心などのオフィスビル事業が好調だった3社が最高益となった一方、2社が減収減益と明暗が分かれました。各社の好業績を支えてきたマンション市況の減速が影を落としており、今後の事業展開にも影響を与えそうです。

 全利益項目が中間ベースで過去最高となった
三井不動産と三菱地所、住友不動産の牽引役は、都心などのオフィスビル事業です。オフィス仲介の三鬼商事によると、都心5区の平均賃料は10月まで34カ月連続で上昇しました。記者会見した三菱地所の執行役常務は「約2割の値上げを受け入れてもらえた」と話しています。

 一方、減収減益となった
東急不動産ホールディングスや野村不動産HDはマンション分譲などの住宅事業が伸び悩みました。建築コストの上昇が価格に跳ね返っているほか、消費税増税延期も影響しており、両社は今回、通期のマンション計上戸数の見通しを期初から下方修正しました。

 不動産経済研究所の主任研究員は
「当面は設備などのコストを抑えることで価格を下げ、需要回復を待つ動きも出てくるだろう」と分析しています。

 以上がSankei Bizの記事の概要です。マンション販売の鈍化が不動産会社の決算にも影響を及ぼし始めました。利益が中間ベースで過去最高となった三井不動産、三菱地所、住友不動産はいずれも大家業で収益を稼いでおり、
マンション分譲が主力の東急不動産、野村不動産はやや苦しくなっています。

 東急不動産では、前第2四半期のマンション販売戸数が733戸だったのに対し、
今第2四半期は572戸と22%減少し、営業利益は赤字となりました。ただ、戸数を絞ったことにより、完成在庫数は半年前の396戸から229戸と改善しました。今期の計上マンションは、『BAYS TOWER & GARDEN』などが挙げられています。

 野村不動産では、前第2四半期のマンション販売戸数が3,120戸だったのに対し、今第2四半期は1,620戸と、
ほぼ半減しています。一方、完成在庫数は、前第2四半期は133戸だったところ、今第2四半期は613戸と急増しました。この意味では、東急不動産より野村不動産の方が数値が悪くなっています。

 三井健太さんのブログ『マンション購入を考える』によれば、目下の「売れ残りマンション」として、以下のような物件が挙がっています。


・SKY FOREST RESIDENCE(361戸。平成26年12月完成済み。先着順受付中)
・スカイティアラ(621戸。平成27年4月完成済み。先着順受付中)
・シティテラス国立(277戸。平成27年3月完成済み。先着順受付中) 
・シティテラス吉祥寺南(268戸。平成27年10月完成済み。先着順受付中)
・シティハウス吉祥寺南パークフロント(67戸。平成27年2月完成済み。先着順受付中)
・シティテラス平井(357戸。平成28年02月完成済み。先着順受付中)
(以上の売主:住友不動産)

・プラウドシティ阿佐ヶ谷(575戸。平成28年8月竣工済み。先着順受付中)
・プラウドシティ南山(412戸。平成28年1月竣工済み。第9期 予告広告中)
・プラウドシティ志木本町(402戸。平成28年6月竣工済み。先着順受付中)
(同、野村不動産)

・パークホームズ杉並善福寺川緑地(80戸。平成27年08月竣工済み。先着順受付中)
・パークホームズ調布桜堤通り(325戸。平成28年7月竣工済み。先着順受付中)
・パークホームズ流山おおたかの森(257戸。平成27年07月竣工済み。先着順受付中)
(同、三井不動産レジデンシャル)

・ザ・パークハウス小日向(31戸。2015年11月建物完成済み。先着順受付中)
(同、三菱地所レジデンス)

・ライオンズ竹ノ塚ブロッサムシティ(138戸。平成28年5月31日。先着順受付中)
(同、大京)


 売り急がない住友不動産に在庫物件が多いのはいつものことなのですが、基礎体力が住友不動産ほど強くなく、従来は物件の手離れが早かった野村不動産に一転、大規模物件の売れ残りが集中しています。現在の野村不動産は、安易に売り急がない方針に変えたようなのですが、今のところそれを打ち出したタイミングにミスマッチ感を感じます。

 逆に、
最終期の決算をにらむならば、そろそろ値引きを考えなければいけないタイミングになったのではないでしょうか。ここ2〜3年は「期末のバーゲンセール」がすっかり影を潜め、私は昨年は値引きの可能性ありとするブログを書いたのですが、顕著な現象は見られませんでした。それに比べれば、今年の方が値引きの可能性は高まっていると言えます。買ってもいい物件がある方は、あと一月は辛抱して市況を見ておくのもいいかもしれません。

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