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大手には濡れ手に粟の不動産仲介業?−「寄らば大樹」から脱却しよう

JUGEMテーマ:マンション


 「この間、いい中古物件が出たんだよね」

A君は、職場の同僚で、数年前に中古マンションを購入し、現在、その住み替えを検討しています。

「おお、やっと出たか。探していた甲斐があったじゃないか」

以前からマンション談義に花を咲かせていた友人だけに、私も心から祝福したい気持ちになりました。

「いや、いいのが出たんだけど、買うのやめたんだ」
「えっ、あれだけ熱心に探していたのに」
「だって、売却と購入と、それぞれ仲介手数料がかかるんだってさ。もうばかばかしくて。手数料とるのはせめて1回にしろよ」
「あっ、そういう…」

 A君は、住み替えの相談を、現在住んでいるマンション「PH」の元売主M不動産のグループ会社である大手不動産仲介業者M不動産Rにしていました。ただ、M不動産Rが何かしてくれたわけではなくて、買い換えたいマンションは、A君自らネットで探し出したものでした。しかし、住み替えをスムースに進めるには、売却を相談したM不動産Rにお願いした方がいいのではと思い、M不動産Rに購入の話を持ち込んだのです。

 しかも、A君が買いたいと思った物件は、やはりM不動産が元売主だった物件「PC」です。「どんだけM不動産が好きなんだ」と思ってしまいますが、この物件「PC」の所有者BさんもA君と同じく、M不動産Rに住み替えを相談していました。したがって、
M不動産Rは、ほとんど労せずして、3%+6万円の仲介手数料を3回手に入れられるところでした。物件価格はいずれも7千万円台ですので、ほぼ一度の取引で、物件価格の1割近い約700万円の仲介手数料が転がり込む計算です。

 実は私が住んでいるマンションも元売主がM不動産なのですが、このマンション居住者が
売却の際の仲介をお願いする先は圧倒的にM不動産Rです。近くのT不動産販売はこれに対抗すべく、仲介手数料40%オフのキャンペーンをずっと続けているのですが、それでも皆さんの選択はM不動産Rなのです。

 M不動産Rに仲介をお願いする理由は、
「元売主がM不動産だから」「皆がそうしているから」ということに過ぎません。しかし、M不動産RとM不動産は別の会社であり、M不動産RがM不動産の物件に詳しい訳ではありません。ただ、皆がM不動産Rに売却を依頼するので、結果的に本マンションに詳しくなったということはあるでしょう。

 私が見聞きしているところによれば、
売却を一生懸命に頑張ってくれるのは、むしろ中小の仲介事業者です。彼らは顧客から預かっている物件が大手に比べて圧倒的に少ないため、一個一個の物件の成否が業績を左右するからです。

 統計によれば、仲介最大手のM不動産Rの仲介手数料の平均両率は5.36%で、すなわち
5件の成約のうち4件以上が「両手仲介(1件の不動産売買において売主と買主の双方から仲介手数料を受領すること)」だったことになります。 

 この主な原因は、私達仲介を依頼する側の
「寄らば大樹」的な意識です。しかし、実際には、売れるかどうかは物件の良し悪しとそれに見合った価格設定かどうか、ということに尽きます。真剣に中古を探している人は、A君のようにネットを始終チェックしているのが通例であって、物件探しを仲介事業者に丸投げし、仲介事業者でそれをマッチングさせるようなケースは実際には少ないのではないでしょうか。

 ネット専門で仲介を行っている業者の中には、
仲介手数料0.7%を最大限とするほか、売主又は買主が業者の場合には仲介手数料を無償とした上でキャッシュバックまでもしてくれる会社もあり、こうなると大手と比べてコストが数百万円変わってきます。

 小規模仲介事業者で上手くいかないと思ったら、期間の経過とともに解約し、あらためて大手に依頼することもできます。「なんとなく安心だから」という気持ちで大手に頼み、結果的に購入を断念したA君の二の舞いにならないよう、気をつけたいものです。

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| ノウハウ・経験談 | 22:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
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