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柱のきずはおととしの−都市と田園でまるっきり違う「家」の価値

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★ 昨日はこどもの日でした。といっても、男1人、女3人の我が家は以前からこの日の縁は薄いのです。柏餅を買って帰るかどうかずいぶん迷った末、「またお菓子買ってきたの」と非難されるリスクもあるなと、結局買わずに家に帰りました。

 柱のきずはおととしの
 五月五日の背くらべ


 私が子供の頃、小学校でさんざん歌った童謡「せいくらべ」です。今の20歳代、30歳代の方々は、この歌ご存知なのでしょうか。なんとも平和な雰囲気で、子どもたちが無邪気に遊びまわり、「早く大きくなりたい」と、明るい未来をいっぱいに感じさせる歌でした。

 この歌をモチーフにしたと思わせるCMを、数年前どこかのハウスメーカーが作ったような覚えがあります。懐かしい我が家をついに売却する時、ご主人がふと「柱の傷」に気づいて、小さいころに兄弟で背丈を競い合った昔が眼前に蘇るのです。
家、というのは、その家族の人生そのものでした。

 しかし、今の時代に、少なくとも東京23区では、
我が家の柱をあえて傷つける人はほとんどいないことでしょう。なぜならば、家は資産価値であり、財産であって、いつかは売却して換金することが大いに有り得るものだからです。私と妻は、ワンコがキッチンに入ってこないよう(じゃがいもなど犬に有害なものがあるからです)、半年くらい大いに悩んだ末、キッチン入口の柱に両面テープを小さく貼って柵を立てたくらい神経を使いました。

 ただ、こんな気を使うのは、
将来の住替えを考える都市型住民のみなのでしょう。関西の田園地帯に住む私の甥は、家の長男として、先祖代々の土地の古くなった家を取り壊して新居を作りました。ここから移り住むはずもないので、家には暖炉を作ったりするなど相当こだわりの建築となりました。その家は、甥の家族がずっと住み続けるものなので、「柱の傷」もつけ放題です。

 都会と田舎では、土地と家の値段がまるっきり逆転します。都会の家の値段はほとんど土地代です。昨年見た渋谷区神山の新築戸建は価格が1億1,500万円でしたが、そのうち土地代(50平米)が1億250万円、家屋建築費が1,250万円と聞いてひっくり返りそうになりました。田舎では逆に、土地代は数百万円からせいぜい1千万円台なのに対し、家屋建築費は3〜4千万円程度になります。土地が広いために家屋も大きくなるほか、ほぼ永住することになるので、上記のようなこだわり部分も多くなるのです。

 かくて
都会には、大量生産の家という「ハコ」が無表情に街並みを形成することになります。でも、それでよいのです。なまじ個性などあったら売却しにくくなるからです。

 こうなると、
「自宅所有」と言いながら、なんだか借り物に住んでいるような心持ちになります。私達が必要としているのは家という「財産」なのか、それとも「生活の場」なのか−「柱に傷」など酔狂になってしまった現代の都会にはやや物悲しさも感じます。

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| ノウハウ・経験談 | 21:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
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