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高くて売れない、売れなくても高い―マンション買い手不在の健全度

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★ 不動産経済研究所は10月17日、『首都圏のマンション市場動向−2019年9月度−』を発表しました。これによれば、9月の発売戸数は2,359戸で、前年同月(3,372戸)との比較で30.0%減少しました。一昨年9月の発売戸数が2,978戸でしたので、一昨年からも20.8%減少していることになり、9月としてはここ3年間で最少となりました。

 前年同月比を地域別にみると、
23区▲23.8%、都下▲9.8%、神奈川県▲30.8%、千葉県▲79.5%と減り方が大きく、埼玉県だけが△21.5%でした。

 契約率は56.8%しかなく、2019年では最も低い数値となりました。ここ3年間でも、2018年12月の49.4%、2018年11月の53.9%に次ぐ3番目に低い結果です。前年同月比の契約率を地域別にみると、23区54.4%、都下44.6%、神奈川県69.3%、埼玉県50.8%、千葉県76.7%と、23区、都下、埼玉県でふるいませんでした。

 9月は、8月の長い夏休みから心機一転、
秋商戦のはじまりとして盛り上がるのが例年です。また、本年は10月1日からの消費税率アップの駆け込み需要も見込めるかと思われましたが、その気配すらありませんでした。これは、家電製品、車や日用品などで結果的に消費が伸びて駆け込み需要が見られたのとは対照的な動きです。

 確かにこの夏は
大型話題物件『HARUMI FLAG』がよく売れ、その反動が来たともとらえられます。マンションというライフスタイルが見捨てられたわけではなく、価格と広さがニーズにマッチすれば、需要があるとの証左でもあります。

 1戸当たり価格は5,991万円で、前年同月比で16.6%アップしています。販売在庫数は6,780戸で、販売戸数が少なかったにもかかわらず、在庫は32戸増加しています。タワー物件の契約率は44.7%で、9月に売り出した戸数273戸の過半が売れなかったことになります。

 例えていうならば、
Tシャツが1枚3万円する銀座の高級ブランドショップの店頭にいる心持ち、といったところでしょうか。いつになったら売れるかわからないけれど、資本力があるのでつぶれることはなく、他の事業で稼いでいるので、値下げしてブランド価値を毀損するくらいならこのままディスプレイしておく方がよい、という判断です。まあ、いつかは売れるだろう、とゆったり構えているわけです。

 リーマンショック前の中小デベロッパーが多数競合した状態であれば、もっと売主が皆焦っていたに違いありません。競争が淘汰された今の「買い手不在でも売主平気」という状態は、資本主義経済としては不健全である気がします。

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| 市場動向 | 19:34 | comments(2) | trackbacks(0) |
Comment
coralislandさん、こんにちは。
とりあえずは天候も安定しているようで、ほっとします。

不動産市場にも資本主義の歪みが出ているように思います。
ここしばらくは、このままの状況が継続するのでしょうね。

いよいよ立ち行かなくなった時がこわいですが、
その時こそ10代、20代の方々の発想力と行動力に期待しています。

寒暖差の大きな日が続きます。お身体お大切にお過ごしくださいね。
| あおい | 2019/11/03 10:06 AM |
あおいさん、こんばんは。
コメントどうもありがとうございます!
今日は湯島、銀座と歩いてみました。
雨との予報でしたが、何とかもちこたえてくれました。

不動産市場は手詰まり状態が続いていて、
デべロッパー自身が先行きを見通せないまま
目先のことを追っているような気がします。
やはり、不動産を巡る価値観が変わらないと、
展望は開けないのでしょう。
その意味でも、10代、20代の力に期待したいです!

季節の変わり目、お風邪など引きませんように。
| coralisland | 2019/11/03 8:58 PM |
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