<< パレ・ソレイユ上北沢(中古)−駅徒歩3分・坪213万円の築20年未満3LDK | main | 気になった物件をご紹介―2020年6月29日 >>
中古マンション価格が徐々に下落?−築年数の必然と大きなトレンド

JUGEMテーマ:マンション


★ 東京カンテイは6月23日、『中古マンション70平米価格月別推移ー2020年5月ー』を発表しました。これによれば、2020年5月の首都圏中古マンション価格は、主要エリアの弱含みに伴って前月比▲0.7%の3,674万円と3か月連続で下落しました。

 都県別で見ると、
東京都では平均築年数がやや進んだ影響から▲0.8%の5,097万円と再び下落し、神奈川県(▲0.9%、2,837万円)では続落となりました。一方、前月に2%以上下落した埼玉県(+0.3%、2,253万円)や千葉県(+0.7%、2,077万円)では再び上昇して幾分か持ち直しましたが、前々月の水準までには至りませんでした。

 首都圏主要都市の中古マンション価格は、
東京23区で前月比▲0.8%の5,692万円と平均築年数が25.0年→25.6年に進んだ影響から下落に転じました。また、横浜市(▲1.1%、3,096万円)やさいたま市(▲1.0%、2,670万円)、千葉市(▲0.8%、1,912万円)でも1%前後のマイナスを示しており、首都圏では全ての主要都市で価格水準を下げる結果となりました。

 都心6区は前月比+0.3%の8,373万円と上昇傾向を維持しましたが、その度合いはここ3か月間で鈍化しつつあります。一方、周辺エリアではともに下落しており、直近1年間では現水準にて概ね安定した推移を示しています。

 以上が東京カンテイのプレスリリースの概要です。これだけでは中古マンションの価格トレンドが下落に転じたとは言えず、その理由としては、
今回の調査が築年数が進んだ物件の取引が多かったことが挙げられます。

 しかし、一方では、
最近、首都圏のほとんどのエリアで、築年数が進んでいるとも言えるのです。下記にこの3か月の売買された物件の平均築年数を挙げてみます。

首都圏         3月 25.3年  4月 25.8年  5月 26.1年
 東京都        3月 24.7年  4月 25.1年  5月 25.6年
  東京23区      3月 24.7年  4月 25.0年  5月 25.6年
   都心6区      3月 22.3年  4月 22.6年  5月 23.0年
   城南・城西6区   3月 27.5年  4月 28.3年  5月 29.0年
   城北・城東11区  3月 24.1年  4月 24.4年  5月 24.8年


 この傾向からわかることは2つあるのではないかと思います。一つは、物件価格の高騰から、購入者がより築古の物件に向かっていることです。当然築年数が古いほうが安価なわけですから、買いやすくなります。特に、購入者の懐具合の観点からは、直近のコロナ禍の影響から収入が目減りし、また目減りしなくても生活防衛的なスタンスになっていると考えられます。

 もう一つは、新築物件が年々減少し、中古マンション市場に出る物件が必然的に築古化していることです。これは日本の人口動態とも影響があります。2000年代にマンションが大量に発売されたのは、それを欲する団塊ジュニア世代の存在がありました。これからはもはやそのようなマンション第一次取得世代の大量発生は見込めませんので、新築マンションへの需要は細る一方なのです。

 中古マンション市場が自然と築古化し、需要も減退していくとすれば、都心希少エリアの価格高騰はあり得るものの、全般には価格は緩やかに下落傾向になっていくと思われます。コロナの影響というより、そのような大きなトレンドの中で考えるとすれば、直近の下落傾向も自然な流れとして受け止められやすいのではないでしょうか。

TOPへ


| 市場動向 | 22:42 | comments(0) | - |
Comment
コメントする