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5月のマンション販売動向−ゴールデンウィーク効果で市況鈍化が小休止
JUGEMテーマ:マンション

 本年5月のマンション販売動向について、日経新聞の住宅サーチにおいて紹介がされています。

 同調査によれば、
5月のマンション供給戸数は4,527戸と、先月の3,171戸から42.7%増と、5千戸には達しなかったものの、ゴールデンウィーク前後をねらった供給量の増となりました。

 この中でも、
東京23区の供給戸数が1,459戸と、全体の約3割で先月よりシェアを減らしたものの相変わらずトップ、続いて横浜・川崎が1,147戸(25.3%)で、先月の592戸から94%の大幅増となりました。3位以下は、埼玉県の供給が大きく増えて612戸(13.5%)、東京都下の509戸(11.2%)、千葉県の419戸(9.3%)、神奈川県下の381戸(8.4%)と、各地域とも絶対戸数は軒並み増加しています。

 申込率は72%と、先月の63%から9ポイント増で、再び70%台に乗せました。今月は、横浜・川崎が89%と、先月の62%から大きく回復、千葉県が78%で、先月の46%から高い伸びを示しました。東京23区が73%と、引き続き70%台を維持、神奈川県下が61%(先月40%)と回復、埼玉県が56%(先月48%)で2カ月連続の増と好調です。一方、東京都下が56%(先月57%)で微減ながら2カ月連続のダウンとなりました。

 この5月は「駅近郊外物件」が多いのが特徴でした。注目されたのは、『BELISTA衣笠駅前一番館(ベリスタ衣笠駅前一番館)』(第1期70戸販売)と『クリオ衣笠フィルソーレ』(第1期65戸販売)により駅別供給戸数第1位となった「衣笠」駅(横須賀市)物件(坪単価162.6万円)ですが、横須賀市の申込率は57%にとどまり、売れ行きが伸び悩んだことがわかります。

 一方、
『BELISTA Tower 東戸塚(ベリスタタワー東戸塚)』(会員限定分譲109戸販売)が牽引した「東戸塚」駅物件は、坪単価256.0万円と高額であるにもかかわらず、横浜市戸塚区物件が80%の申込率となるなど、好調な販売でした。

 地区別の申込率では、
北区が100%、川崎市川崎区、練馬区、品川区、横浜市都筑区、川崎市高津区が90%台の高い申込率です。先月40%台の千葉県船橋市、上述の横浜市戸塚区、そして『グランノエル宮前平』等が分譲された川崎市宮前区が80%台となりました。

 一方、
板橋区が先月の87%から一転して30%、『レジデンシアみなみ野』等が販売された八王子市36%、上述の横須賀市57%が申込率の低いグループです。しかし、不振のエリアは、先月に比べれば数が少なくなっています。

 地区別の平均坪単価は、東京23区が281万円(先月比3.3%高)と落ち着いた値動き、都心7区は338万円(先月比18.6%安)と続落しました。東京都下が268万円で、先月の187万円から43.3%高の大幅アップ、東京都下の申込率が低かったのはここにも原因があるかもしれません。

 このほか、横浜・川崎が218万円(先月比2.8%高)、神奈川県下が167万円(先月比3.7%高)、埼玉県が155万円(先月比1.3%高)、千葉県が152万円(先月比4.1%高)と、
落ち着いた値動きながらいずれも先月よりわずかにアップしています。なお、今月の全体の平均坪単価を計算すると、225万円で、先月の216万円から4.2%高となりました。

 5月は、ゴールデンウィークという、マンション販売がもっとも華やかとなる時期の一つであり、新規物件がある程度供給され、販売価格を上向きにしながら申込率がアップした比較的好調な結果となりました。しかし、ここ最近の価格下落傾向に歯止めがかかった様子は見られませんので、苦境の中の一休み、といったところでしょうか。

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