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本日の不動産関連ニュース−野村不動産HDの今期予想は希望の光となるか
JUGEMテーマ:マンション

★ 5月1日付け時事通信によれば、野村不動産ホールディングス=2010年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比4.8%増の4,700億円、営業利益が11.7%増の380億円を見込みます。分譲マンションの計上戸数は4,000(前期実績3,135)、戸建て住宅は400(同255)といずれも前期を上回る計画です。東芝傘下の東芝不動産を子会社化したことによる業績押し上げ効果なども見込みます。

 (所感)

 野村不動産、というと、私の妻の友人の旦那さんが野村不動産に勤めていながら、「野村は高いから買わない」と、三井不動産のマンションを買ったというエピソードがずっと頭から離れません。

 もう10年くらいも前に聞いた話ですから、今とは状況が異なるのかもしれませんが、「プラウド」をはじめとする野村不動産の高級ブランド戦略は効を奏し、現在でも高価格マンションをあっさり売り切る力は業界トップクラスです。

 その野村不動産HD(ホールディングス)も、この不動産不況の波を受けて、
2009年3月期決算は住宅引渡計画が未達となり、下方修正を余儀なくされました。一方、今期は一転、売上高・営業利益とも順調な増加を見込んでいるようです。

 しかしながら、野村不動産HDによる2009年3月期決算の発表資料には、どこにも
その根拠となる理由が明示されていません。ニュースリリースにはむしろ「事業環境は引き続き厳しい」という表現があり、不動産市況が回復基調にあるととらえているわけではなさそうです。

 やはり、上記記事の「東芝傘下の東芝不動産を子会社化したことによる業績押し上げ効果」や、あるいは住宅引渡が今期にずれこんだ部分が業績に反映されることなど、
もっぱら外的要因や在庫整理に伴う利益の計上と見ておいた方がよいのでしょう。他の記事では、ビル事業部門や、仲介・販売受託事業部門などが伸長する見通しとの見立てもありました。

 一般に、会社の業績予想は、好調な時は慎重な見通しを、不調な時は楽観的な見通しを出す傾向にあります。来年の今頃、野村不動産に限らず不動産各社が、再び業績下方修正といった事態に陥らないことを願っています。


| 最新ニュース | 22:07 | comments(5) | trackbacks(158) |